日本国防協会

[第2回国防講座]
個人と国家と世界 ~独立(自由)と平和(秩序)~
冨澤 暉 氏(東洋学園大学名誉教授、元陸上幕僚長)

一 個人の「自由と平和」を守るために国家(社会秩序)が存在する 人間(個人)は誰でも、他人から支配されることを好まず、「独立」して「自由」に自ら発展することを望む。しかし、そういう人ばかりが集まり競争社会をつくると、必ず争いが起きて互いに不幸なことになる。そこで人間は、その形づくる社会に、適切な「秩序(法律、規則、道徳など)」をつくり、その範囲内での争いの少ない「平和」な生活を営もうとする。 この秩序を支えるものとして、構成員を納得させることのできる「論理と権威」と構成員に強制する「力」の二つが必要である。論理と権威には、各社会(国家)の歴史・文化に根ざしたものがあり、一般に西欧発の形式をとり

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[第1回国防講座]
これからの世界・日本のための「コモンセンス」
冨澤 暉 氏(東洋学園大学名誉教授、元陸上幕僚長)

一 「国家間決戦」は消滅した 第2世界次大戦終結以降、日本が連合国と戦った戦争即ち「国家間決戦」は世界から消えてしまった。クラウゼヴィッツのいう「絶対的戦争」即ち、敵国の首都まで進撃し、敵国土をわが物にするか賠償をとり二度と刃向わないと約束させるかという戦争である。 「国家間決戦」の消滅は「核兵器」と「超大国」の出現によってもたらされた。「核兵器」を持つ二国が対立すると「共倒れ」になるため「国家間決戦」はできなくなった。 「核兵器」を持たない国同士が「国家間決戦」をすることはあり得るが、彼らに影響力を持つ「超大国」が干渉するためそれもできなくなる。朝鮮戦争・ベトナム戦争・中東戦争という戦争もあ

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平成29(2017)年度以前の講演会の開催一覧

平成29(2017)年度以前の講演会の開催一覧は以下の通りです。(敬称略)   平成29(2017)年度 平成30年 1月 「朝鮮半島・東シナ海の情勢と日本の防衛」 衆議院議員 元防衛大臣 中谷 元 「憲法9条の改正と自衛隊」  衆議院議員 元防衛大臣 中谷 元 平成29年12月 「日本の国際化と平和について」  駐日サンマリノ共和国大使 マンリオ・カデロ 平成29年11月 「封印された日本の近現代史」  ジャーナリスト 井上和彦 平成29年10月 「現下の世界情勢と日本の歩むべき道」  第8代ユネスコ事務局長 松浦晃一郎 平成29年 9月 「平成29年版防衛白書について」 防衛省大

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