民間防衛と緊急事態への対応
拓殖大学大学院 特任教授
濱口 和久 氏

皆さんこんにちは。今日は「民間防衛と緊急事態への対応」というテーマでお話をさせていただきます。昨日のことでしょうか、北方領土に関して日本維新の会の丸山穂高議員が「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」という発言をしてマスコミから非難され、国会でも処分が検討され始めました。確かに国会議員が「戦争によって奪われた領土を戦争で取り返す」云々といったことを話題にするのは、私もどうかと思います。しかし、世界の歴史を見れば、武力によって奪われた領土を奪い返すためには、武力に訴えた事実の方が間違いなく多いと思います。例えば、1982年に起きたフォークランド紛争のように、結局最後はイギリスがアルゼ

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憲法改正の課題-憲法9条に「自衛隊」を明記する案について-
福山市立大学講師
安保 克也 氏

  はじめに 北朝鮮の核やミサイル問題、中国による海洋進出など、日本を取り巻く安全保障環境は厳しい。そのため、政府は地上配備型迎撃システム「イージスアショア」の導入予定である。我が国の防衛に重要な問題がある時期に、何故、「憲法9条に自衛隊を明記」する憲法議論を行うのか、私にはまったく理解ができない。本来であれば、自衛隊明記よりも、厳しい安全保障環境を考えれば、憲法9条2項の問題に着手する憲法議論をすべきだと考えるからである。しかし、「憲法9条に『自衛隊』を明記する案」(自民党憲法改正推進本部)が改正案である以上、憲法改正に賛成の立場から、自衛隊の明記案に対して批判的な考察とその対応について検討

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米中覇権争いと日本
元東部方面総監
渡部 悦和 氏

皆さんこんにちは。ご紹介にあずかりました渡部です。 私は「日米中の安全保障」をテーマとして研究していますが、世界では2018年にトランプ政権が米中貿易戦争を始めて、今や「米中覇権争い」或いは「米中新冷戦」という言葉が踊っています。本日は「米中覇権争いと日本」いう演題で、「日米中の安全保障」の観点からいろいろお話をさせていただきたいと思います。 私は自衛隊在職中、1991年から93年までドイツに留学させていただき、1989年の冷戦終結後間もないヨーロッパで、身をもって国際情勢をはじめさまざまなことを勉強することができました。特に印象に残ったのが、理想を謳う社会主義、共産主義の実態に触れたことでし

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