憲法改正を阻む日本人的発想
作 家
井沢 元彦 氏

井沢元彦と申します。本日は当講演会でお話しする機会をいただき有り難うございます。ここグランドヒル市ヶ谷は、昔は軍の施設でしたが今はホテルとなっており、結婚式のためのチャペルもあるということを聞いています。 結婚式といえば、キリスト教における「誓いの言葉」を、皆さん一度は聞かれたことがあると思います。はじめに、このことについて少しお話ししたいと思います。今、ここを教会の結婚式場だとします。十字架があり、目の前に神父と新郎新婦がいるという設定です。神父はまず新郎の男性に「あなたはここにいる女性をよきにつけ悪しきにつけ、富めるときも貧しきときも、健やかなときも病のときも変わらぬ愛を誓い、死が二人を別

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日本の国際化と平和について
駐日サンマリノ共和国特命全権大使
マンリオ・カデロ 氏

  皆さんはじめまして。今日は誠にありがとうございます。 サンマリノ共和国は、ヨーロッパで設立された一番古い共和国です。今から1700年前、日本では卑弥呼の時代にあたりますが、建国されました。ヨーロッパにはいろいろな国がありますが、サンマリノはイタリアの中にある小さな国で、山の上に建国されているので外からはなかなか攻めにくく、宝物もそんなにありませんでしたので、そのような理由から何百年、何千年にもわたって周囲の国から侵略されることはなかったのでしょう。そして、昔から王様と貴族はいませんし、サンマリノの人たちは割とおとなしくのんびりしていたので、長い間、現在の共和国を守ってくることがで

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激動する朝鮮半島情勢を読む
拓殖大学大学院特任教授
武貞 秀士 氏

ご紹介にあずかりました武貞秀士です。本日、国防問題講演会にお招きをいただき、ありがとうございます。私は防衛研究所に36年間勤め、退官した後も同じような仕事を続け、現在は大学で教鞭を執っています。 今日の演題は「激動する朝鮮半島情勢を読む」です。朝鮮半島と隣接している日本がその激動の渦中で「今、何をなすべきか」について述べます。私がこれから話す内容は、どちらかというと国内では少数意見であり、テレビ・新聞などでこのような議論を展開しておられる方はいないだろうと思います。私は今、大手の左右両方の新聞から敬遠されており、人前で話をする機会は日本国防協会くらいになっています(笑)。といいながらも、一昨日

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我が国の防衛力を支える装備技術の現状と方向性
政策研究大学院大学客員研究員 元防衛装備庁長官
渡辺 秀明 氏

「皆さんこんにちは」、というよりも「お久しぶり」と言ったほうがいいかも知れません。私の方は昨年7月末に退官してから、各方面からお声をかけて頂き、いろいろな勉強会に参加しております。そこで、多くの方々と議論させて頂き、大変勉強になっております。 本日は、わが国の装備技術の現状と方向性、そして課題もたくさんありますので、これらについてお話をさせていただき、また、皆さまからもご意見等を頂戴できれば有り難いと思っています。私も逐次、新しい情報を収集しているつもりですが、装備技術の動向は激しく動いていますので、今日は、皆さまとお話をさせていただく貴重な機会だと思っています。   一 北朝鮮の技

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日本の安全保障政策の変遷と自衛隊
元統合幕僚長
折木 良一 氏

皆さんこんにちは。今日は「安全保障政策の変遷と自衛隊」という演題でお話をさせていただきますが、最近の安全保障をめぐる情勢は極めて厳しくなっているというのは、皆さんも身近に感じておられるのではないかと思います。先日の七日には、米国の巡航ミサイル59発によるシリア攻撃、そして今は、米空母カールビンソンが、停泊予定のシンガポールを横目にして西太平洋を北上しています。 このような状況の中でテレビを見ていますと、いろいろ感じるところがありまして、例えば先日の国会で、某政党の幹事長が安倍首相に対して「アメリカのシリア攻撃を支持されましたね。アメリカが攻撃した根拠は何ですか。」というような質問をしていました

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憲法9条の改正と自衛隊
衆議院議員 元防衛大臣 日本国防協会会長
中谷 元

  今、自民党の中では、「憲法9条をいったいどうするのか」という課題が今年の最大の政治テーマになっています。「憲法9条は改正しなければならない」ということは、もう皆さまに改めて説明する必要はないと思います。 まず9条全文を紹介します。「一 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。二 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」     憲法9条の原点   憲法9条の原点はポツダム

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アメリカ帝国の挫折~日本、今に続く憲法問題~
評論家
西部 邁 氏

ご紹介をいただき有り難うございます。僕も来年、年が明ければ78歳です。だいたい人間80歳を過ぎますと、女性には100歳でもご自由に生きてくださいと思っているけど、人間の雄として精神能力や戦闘能力を失くせば生きていること自体の意味もあまりなくて、さっさといなくなればと、もしくは自分で死になさいというのが僕の信条で、僕は55歳のときにそのような本を書いています。死生論で、それ以来一切意見を変えていません。 僕は今、身体は4分の3ぐらい死んで、頭が5分の1ほど耄碌しているのでしょうが、残念で無念だなと思うのは、威張って言っているのではないのですが、僕がずいぶん前から孤立無縁になっても言っていたように

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東アジア情勢と日本の課題
東洋学園大学客員教授 元航空支援集団司令官
織田 邦男 氏

ただ今ご紹介をいただきました織田です。今日は「東アジア情勢と日本の課題」というテーマでお話しさせていただきます。東アジア情勢というと、中国と朝鮮半島が主要な話題になりますが、中国については今、90日間の「米中貿易戦争の中休み」ですので、主として朝鮮半島についてお話ししたいと思います。 日本の安全保障環境について見てみますと、日本の周りには2つの共産党独裁国家があります。ロシアはプーチンが終身大統領としてとどまり続けるかも知れず、もはや民主主義国家とはいえない国だと思っています。このようにわが国とは体制が異なり、また核で武装している3つの国に囲まれ、しかも領土係争を抱えている状況を見て、ヨーロッ

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中国・習近平体制の検証-内政・外交・日中関係-
防衛大学校長
國分 良成 氏

皆さんこんにちは。防衛大学校長の國分と申します。本日は講演会にお招きをいただき光栄に思っております。防衛大学校は週末の日曜日に開校記念祭があり、「棒倒し」で最後を締めくくりました。先ほど、会場の入口で防衛大学校写真集が紹介されていましたが、どうぞ「一家に一冊」お持ちいただいて(笑)、日本にもこのような若者がいるということを見ていただければと思います。 今日の話は「中国の習近平体制」をどのように理解するかということです。私は「外交は内政の延長である」と考えていますので、どうしても内政の話が多くなると思います。国際関係というのは、それはそれで大事なのですが、ある意味表面的ともいえ、基本のところには

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トランプ政権と中国、そして日本の防衛
産経新聞ワシントン駐在客員特派員
古森 義久 氏

今、アメリカではドナルド・トランプ大統領というアメリカの政治史の中でも特殊な例外的な人物がリーダーになっており、これに対して全世界が注目しているわけです。アメリカ大統領の言動には、誰であっても、好きな人でも嫌いな人でも注意を払わざるを得ないという現実があるわけですが、トランプ大統領に対して向けられる視線、注視される度合いというのは異様なほど高いものがあります。日本の中でも、アメリカ大統領、さらにアメリカ政治というものがこれほど身近というか、関心の対象となったことはあまりないと思います。テレビをつけると、ニュース番組ではない娯楽番組でも「トランプがどうのこうの」、「トランプはけしからん」とか言っ

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