日本国防協会

[令和元年6月国防問題講演会]
平成とは何だったのか、令和はどうあるべきか~平成史の振り返りを通じた次世代日本への道~
文藝評論家 日本平和学研究所理事長
小川 榮太郎 氏

令和元年6月の国防問題講演会は、「文藝評論家 日本平和学研究所理事長 小川 榮太郎先生」 をお招きします。 先生は、大阪大学文学部を卒業ののち、埼玉大学大学院修士課程を修了され、近代日本文學、19世紀ドイツ音楽をご専門とされております。2017年、第18回正論新風賞を受賞され、現在、日本平和学研究所理事長、拓殖大学非常勤客員教授、放送法遵守を求める呼びかけ人など、幅広い分野でご活躍されています。また著書も多く、「真正保守の反論」(飛鳥新社 2019.2.1)、「徹底検証 安倍政権の功罪」(悟空出版 2018.9.3)などがあります。 当日は「平成とは何だったのか、令和はどうあるべきか~平成史の

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自衛隊明記だけの改憲は困難、ならばどうするか
東洋学園大学名誉教授 元陸上幕僚長
冨澤 暉 氏

一 昨年の自民党総裁選で明らかになったこと 昨年9月21日の自民党総裁選で安倍晋三氏が当選した。当時、その勝利の原因をマスコミは色々に評していたが、議論が大きく分かれるような困難な問題は先送りして、ゆっくりと事を進めていこうとする安倍氏の手堅さを自民党員たちが買った、ということなのだろう。 実は自民党員ではない私自身も、その安倍総理の安定性、特にこの大激動の世界情勢の中で、諸外国との外交について長期政権維持者としてそれなりの実績を挙げていることについて高く評価しており、国民の多くも「これからの3年間を任せられるのは安倍さんしかいない」と考えての結果だったのだろうと納得したものだった。 無論、ト

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東アジア情勢と日本の課題
東洋学園大学客員教授 元航空支援集団司令官
織田 邦男 氏

ただ今ご紹介をいただきました織田です。今日は「東アジア情勢と日本の課題」というテーマでお話しさせていただきます。東アジア情勢というと、中国と朝鮮半島が主要な話題になりますが、中国については今、90日間の「米中貿易戦争の中休み」ですので、主として朝鮮半島についてお話ししたいと思います。 日本の安全保障環境について見てみますと、日本の周りには2つの共産党独裁国家があります。ロシアはプーチンが終身大統領としてとどまり続けるかも知れず、もはや民主主義国家とはいえない国だと思っています。このようにわが国とは体制が異なり、また核で武装している3つの国に囲まれ、しかも領土係争を抱えている状況を見て、ヨーロッ

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[第10回国防講座(完)]
本講座のまとめ~国防は国民の責任~
冨澤 暉 氏(東洋学園大学名誉教授 元陸上幕僚長)

人は一般に、他人から支配されることを好まず、独立(自立)して自由に発展することを望んでいます。しかし、そういう人ばかりが集まり競争社会をつくると、必ず争いが起きて互いに不幸なことになります。そこで人々はそのかたちづくる社会に、適切な秩序(法律、規則、道徳など)をつくり、その範囲内で争いの少ない平和な生活を営もうと努力してきたといえます。 この秩序を支えるものとして、社会構成員を納得させる「秩序の論理と権威」と社会構成員に秩序を強制する「力」の二つが必要になります。 「秩序の論理と権威」には、各社会(国家)の歴史・文化(宗教を含む)に根ざしたものがあり、一般に西欧発の形式をとりながらも、各地方・

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中国・習近平体制の検証-内政・外交・日中関係-
防衛大学校長
國分 良成 氏

皆さんこんにちは。防衛大学校長の國分と申します。本日は講演会にお招きをいただき光栄に思っております。防衛大学校は週末の日曜日に開校記念祭があり、「棒倒し」で最後を締めくくりました。先ほど、会場の入口で防衛大学校写真集が紹介されていましたが、どうぞ「一家に一冊」お持ちいただいて(笑)、日本にもこのような若者がいるということを見ていただければと思います。 今日の話は「中国の習近平体制」をどのように理解するかということです。私は「外交は内政の延長である」と考えていますので、どうしても内政の話が多くなると思います。国際関係というのは、それはそれで大事なのですが、ある意味表面的ともいえ、基本のところには

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憲法改正を阻む日本人的発想
作 家
井沢 元彦 氏

井沢元彦と申します。本日は当講演会でお話しする機会をいただき有り難うございます。ここグランドヒル市ヶ谷は、昔は軍の施設でしたが今はホテルとなっており、結婚式のためのチャペルもあるということを聞いています。 結婚式といえば、キリスト教における「誓いの言葉」を、皆さん一度は聞かれたことがあると思います。はじめに、このことについて少しお話ししたいと思います。今、ここを教会の結婚式場だとします。十字架があり、目の前に神父と新郎新婦がいるという設定です。神父はまず新郎の男性に「あなたはここにいる女性をよきにつけ悪しきにつけ、富めるときも貧しきときも、健やかなときも病のときも変わらぬ愛を誓い、死が二人を別

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激動する朝鮮半島情勢を読む
拓殖大学大学院特任教授
武貞 秀士 氏

ご紹介にあずかりました武貞秀士です。本日、国防問題講演会にお招きをいただき、ありがとうございます。私は防衛研究所に36年間勤め、退官した後も同じような仕事を続け、現在は大学で教鞭を執っています。 今日の演題は「激動する朝鮮半島情勢を読む」です。朝鮮半島と隣接している日本がその激動の渦中で「今、何をなすべきか」について述べます。私がこれから話す内容は、どちらかというと国内では少数意見であり、テレビ・新聞などでこのような議論を展開しておられる方はいないだろうと思います。私は今、大手の左右両方の新聞から敬遠されており、人前で話をする機会は日本国防協会くらいになっています(笑)。といいながらも、一昨日

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我が国の防衛力を支える装備技術の現状と方向性
政策研究大学院大学客員研究員 元防衛装備庁長官
渡辺 秀明 氏

「皆さんこんにちは」、というよりも「お久しぶり」と言ったほうがいいかも知れません。私の方は昨年7月末に退官してから、各方面からお声をかけて頂き、いろいろな勉強会に参加しております。そこで、多くの方々と議論させて頂き、大変勉強になっております。 本日は、わが国の装備技術の現状と方向性、そして課題もたくさんありますので、これらについてお話をさせていただき、また、皆さまからもご意見等を頂戴できれば有り難いと思っています。私も逐次、新しい情報を収集しているつもりですが、装備技術の動向は激しく動いていますので、今日は、皆さまとお話をさせていただく貴重な機会だと思っています。   一 北朝鮮の技

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トランプ政権と中国、そして日本の防衛
産経新聞ワシントン駐在客員特派員
古森 義久 氏

今、アメリカではドナルド・トランプ大統領というアメリカの政治史の中でも特殊な例外的な人物がリーダーになっており、これに対して全世界が注目しているわけです。アメリカ大統領の言動には、誰であっても、好きな人でも嫌いな人でも注意を払わざるを得ないという現実があるわけですが、トランプ大統領に対して向けられる視線、注視される度合いというのは異様なほど高いものがあります。日本の中でも、アメリカ大統領、さらにアメリカ政治というものがこれほど身近というか、関心の対象となったことはあまりないと思います。テレビをつけると、ニュース番組ではない娯楽番組でも「トランプがどうのこうの」、「トランプはけしからん」とか言っ

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憲法9条の改正と自衛隊
衆議院議員 元防衛大臣 日本国防協会会長
中谷 元

  今、自民党の中では、「憲法9条をいったいどうするのか」という課題が今年の最大の政治テーマになっています。「憲法9条は改正しなければならない」ということは、もう皆さまに改めて説明する必要はないと思います。 まず9条全文を紹介します。「一 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。二 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」     憲法9条の原点   憲法9条の原点はポツダム

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